企業が自ら掲げる経営理念やMission、Valueの実現を図るうえで、事業の成長や充実は不可欠である事は言うまでもなく、またそれを支えるのがジンザイそのものである。
そのジンザイには企業や経営者から見た場合に以下のように捉える傾向がある。
一つには字のごとく「人罪(言われた事もできないのに不満の多い人)」、そして存在するのみの「人在(言われた事を言われた通りやるだけの人)」。さらに「人材(言われた事なら自分でやり切る人)」となれば多少なりともビジネスとしての人的価値は上がる。さらには「人財(自分で考え、自分で成果を上げる事が出来る人)」となればどの会社からも引き手あまたとなる。こんな感じでしょうか?
しかし、そのジンザイ、最初から先述のような4つのジンザイに分けられるのでしょうか?私はそうは思わない。もちろん、本人の努力が大前提ではあるものの、ヒトが仕事をする中での様々な環境がそのヒトに大きな影響を与え、時間経過とともにヒトは変化していくものだと思われる。会社のカルチャーや環境はもちろんの事、日本における少子高齢化、グローバル化など加速的な変化、インターネット、AIやDXをはじめとした新しいテクノロジーの革新的な進化、様々な働き方の価値観の多様化、人的資本経営の在り方などもヒトに与える影響は全く無視できない状況でもあります。そういう意味では勝手にジンザイがいきなり「人財」になるケースは極めて低い確率であると言えましょう。企業における営業職としてのジンザイも同じと言える。企業が事業の成長や充実を図るためには多くの企業において営業活動や行為は切り離せない事である。売上・収益が上がらない企業の存続はありえないわけで、その中枢の役割を握るのが営業職の仕事である事は言うまでもない。営業職の仕事は極めて重要不可欠の仕事である事を再認識したいと思います。
さてこの私のメッセージをお読み頂いている方々に考えて頂きたい。
■営業職・営業管理職の方々へ
ご自身の存在は先のジンザイのどの位置にいらっしゃるとお考えでしょうか?
また営業職としての価値を高めるためのご努力はされていらっしゃいますか?
■経営者・役員・人事部門の方々へ
貴社の営業職・営業管理職の方々は4つのジンザイの出現率は如何致しましょうか?
また営業職の方々の価値を高めるための環境整備にご尽力されていらっしゃいますか?
営業職・営業管理職の方々も、経営者や役員など企業経営に関わる方々も間違いなく「人財」でありたい、あってほしいと望むのは当たり前だと思います。しかし現実は異なります。その矛盾は企業理念やビジョンなど経営者の考え方、取り巻くマーケット、業界や取り扱う商品・サービス、顧客や取引先などによって千差万別だと考えられます。
もちろん企業様それぞれの共通の問題課題(どの企業様でも必要な知識やスキルなどの習得)もあるので、それらに対するソリューションもしっかり提供して参りたいと思います。しかしながら多くの場合は一律に解を見いだせるわけではありません。そのようなケースの場合は、不特定多数の企業様(顧客)と向き合う事は出来ませんが、一社一社丁寧に向き合ってその解を見出してまいりたいと思います。
我々は「営業職は」感動職だと提唱しております。営業職・営業管理職の方々が様々な勉強や経験を通じて「わくわく」「ドキドキ」「ハラハラ」しながらも自己成長をめざす。
そして企業は事業成長を目指す上で、ジンザイへの支援を惜しまずに「人財」を創り出す責任があるのではないでしょうか?
我々は「人財」創造の一役を担う企業でありたいと真剣に考えております。